パッヘルベルのカノン
2023/02/15
レッスンでパッヘルベルのカノンを弾いている女性がいる。
ビギナーさんで、初めてピアノを弾くような方だが、とてもいいカノンだった。
パッヘルベルは、かのバッハ同様バロック時代の作曲家で、専門的に言うのならそれなりの奏法もある。
自分もバッハの平均律などで随分絞られた過去がある。
装飾音の入れ方ひとつ、歌いまわしひとつとっても、以降のロマン派、現代の作曲家のそれとは違い、その時代を反映させるものとして扱われた。
コンクールなどを受けても、バロック、古典、ロマン、近現代など違った時代のものを弾かされる。
それぞれの時代の作品が、その時代時代の奏法を踏襲したものであることが求められるからだ。
ピアノのために簡単にアレンジされた楽譜を使用しているが、非常にロマンチックなカノンだった。
この時代は、バッハの宗教音楽でわかるように、特定個人の感情で書かれている曲は少ない。
画家が宗教画を書く用に、基本的には「神」に対する作品が多い。
ロマン派の作曲家のように、愛だ恋だ言っている作品も少ないといえるだろう。一部世俗の作品ももちろんあるが。
最後、レで終る。
そのレに思いを込めて。博愛、人類愛のレ。
わかっていただけたようだった。いいレだった。気持ちよくレッスンが出来、生徒さんも満足してお帰り頂けたようだ。
このブログの文書で表現するのは非常に難しいのだが、音楽は奥が深いものである。
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