AIと音楽

コンピュータ技術の発展が目覚ましい。人間が行っている労働がAIに置き換わるのもそう遠い未来ではないという。

昨日、ひょんなことから得た情報によると、何でもイラストを描くAIが開発されたようだ。

日本人、女の子、着物姿と言葉で入力すると、それに従ってイラストが完成するというもの。

人間が描くイラストは、どんな慣れた方でも数時間はかかるらしいのだが、このAI、ものの数分で200枚作るらしい。

結果、人間はその200枚の中から一番最適だと思うものを選ぶだけ。

 

これが音楽の世界にも導入されるというから恐ろしい。

曲調、楽器編成、用途などを入力するだけで、それに見合った楽曲をAIが作曲するというのだ。

人間は直接作曲が出来なくても、このAIをオペレートする技術さえあればいかなる曲でも作れるようになるのではないか？

 

医療の分野だって、コンビニのレジだって、車の自動運転だって、あるいは損害保険だってそうなるといわれている。

 

じゃあ、コンサートはどうだろう。コンピュータを並べたコンサートホールで演奏されるショパンに人が感動するだろうか。

あるいは、教育は？すでに置き換わっているものもないわけではないが、そこにはやはり人間が必要な気がする。そうあって欲しい。

 

音楽とは空気の振動だ。そこには人間の感情が反映する。

空気の力を借りずに作曲されたコンピュータの中だけの曲に人は感動するだろうか。

 

コンサート、目の前で演奏している人間を観、空気の振動を感じて欲しい。

音楽分野にAIが介入してくることが無いよう祈る。