素直な音

ピアノを弾く上での、必要絶対条件。

それは、無駄な力の入っていない指で素直な音を出すことだ。苦労している人も多いんじゃないだろうか。

かくいう自分もかなり苦労したし、曲によってはいまだに研究している。

 

人によって手の形も違えば、指の長さも違う、筋の張り方だってだって違う。

自分は、右手と左手の扱い方が違う。

卵を持つような手で、というような表現で初心者にレクチャする書籍があるが、いかがなものか。

最近ピアノレッスンをやっていて特に思う。

 

大人の方と子供では当然手の大きさが違う。男性と女性もそうだ。

ちょっとピアノを弾いている姿を見て、無理して弾いているか否かを判断するのも重要なレッスンポイントだと思う。

 

何度書いたが、音楽に力は必要ない。かつて腱鞘炎になっていた自分が情けない。

千差万別、十人十色、いろいろな弾き方があってよい、しかしながらその人にとって一番無理のない弾き方、これに尽きる。

かのホロビッツの指を見てみるといい。アルゲリッチもある程度独特だ。

 

日本の音楽教育はどうも画一的になりがちなようだ。

そう「先生はそれで弾けても、僕にはそれでは弾けません。」そんな生徒がいても何の問題もない。

その生徒が一番弾きやすい方法を模索するだけだ。

 

これはあくまで楽にピアノを弾こうという話。曲の解釈、更なるテクニックとなるともう少し話はややこしくなる。

が、これだけは確かだ。一番楽な方法でピアノは弾くべきだ。

私とあなた、先生と生徒で弾き方が違って当たり前。同じになる訳がない。

だって、違う人間だから。