音楽とは、本来自分達が楽しむためにやるもの。

衝撃を受けてしまった。

訳あって、ブルースギターを聴きに行った本日、齢70をゆうに超え、80に迫ろうかと言う（正確なお歳は把握していない）ブルースギタリスト、古澤正昭氏の演奏、言葉に衝撃を受けた。若い頃に単身渡米し、修行。

共演のベーシスト、ベーシストの方も60はゆうに超え、70に迫ろうかと言う（これまた正確なお歳は把握していない）方とは、実に30年ぶりの共演なんだそうだ。

まず、その佇まい。
上手い人は、楽器が身体の一部の様に見える。
出す音。
エレキギターだったが、繊細な音、柔らかい音、透明感のある音、くすんだ音、パンチの効いた音、なんだなんだ、これは？虹色？
テクニック、まあ、あのレベルのギターの事はあまりよくわからないが、お歳による衰え的なものは微塵も感じない。
むしろ、ご年配の方の経験あってこその雄弁さ。

まさに、レジェンドの演奏に触れた。

演奏が終わって、休憩室でばったり会ったので少しお話をさせて頂いた。

何やってるの？と聞かれたので、ピアノです、と。すると、、、
残念、ここにピアノがあったら一緒に何かやりたかったね、と。
今度会ったら、何かやろう、と、、、。

ま、ま、ま、まじですか？

この類の人は、このレベルの人は、そりゃ自分がどんなピアノを弾いても合わせてくれるだろう。
だがしかし、演奏に感動しすぎて、ほぼほぼ我を忘れていた事と、近くにクラシックギターのこれまたレジェンドがいらした事などから、
私はクラシックピアノで、ジャズやブルースはほんの遊びで、、、。
しどろもどろしてただろう。

僕にとっても、ブルースは遊びだよ^_^。

な、な、な、なんですと？

一緒に楽しもうよ、音楽は本来自分達が楽しむためにやるものだよ。
このあたりから、舞い上がりすぎて記憶がない。
写真を一枚一緒に撮ってもらい、挨拶をして会場を出た。

音楽は本来自分達が楽しむためにやるものだよ。

お客さんに楽しんでもらうために、自分の楽しみなどあまり考えたことがない。
ブルースバンドとクラシックピアノソロは違うのかも知れない、いや、違うに決まっている。
確かに、アンサンブルは楽しい。
さらに、自分が感動なく、楽しめない曲は、人が聴いても感動しないし、楽しめないだろう。
そんなことはわかっている、、、つもりだったが、恐らくこんな小生が考える数段上の事を言っていると感じた。

すごい人に会ってしまった。

最近、火曜日、木曜日は夜が忙しい。
明日は夕方からレッスンが2本。
もう少し飲むか。
そして、あの歳でピアノを弾いている自分を想像しよう。
どんな音を出しているのだろう。
楽しみだな。
いい一日だった。
#学芸大学 #音楽教室