先日、体験レッスンにいらっしゃった方がいた。
ネット経由で、名字だけしかわからないので、男性か？女性か？
美しい女性を想像しながら待っていたら、恰幅のいい男性だった笑。40代。
まあ、それはいい。
体験レッスン後の成約率100％を誇る当音楽教室。
どうなるかと思ったら、年明けスタート、お願いしますと言うことで、もちろん見てあげることにした。
これで12月に入って4件目。
おひとりは12月直ぐスタート、年明けからはご新規3名だ。
徐々に徐々に、音楽の輪が広がっていけばいい。

年明けから始めるその方も、よその音楽教室から移ってこられた方だ。
前の教室では、指を見ずに楽譜通りの演奏を求められていたということだ。
この視覚に頼らないことは極めて重要ではあるが、ビギナーさんには無理でしょう。
楽譜を見ながら、指を見ないで演奏することを頑張っていました。
コンピューターのキーボードをブラインドタッチ出来るのなら、できるはずだと言われました。
でも、まだ楽譜を覚えて、指を見ながらしか弾けないんです泣、もっと楽譜が読めるようになりたい泣、ですって。

かわいそうになった。
覚えるまで弾いているということは、その時には楽譜一生懸命見てるんですよね。
じゃあ、もっともっと楽譜読めるようになりますよ。
それより、いろんな音を出す練習をすればいいんじゃないですか？
曲の表情とか、、、？

曲を仕上げる段階で、表情つけて、強弱つけて、、、そこがゴールなのはわかるんです。
ひとまず、間違えずに弾けるようにならなければ、、、。

違う違う笑。
ゴール（そんなものがあるかどうかは分かりませんが）に向かうための練習を、初めから行うんです。
音符を間違いなく並べることに、何の意味もありません。
とりあえず、音だけ拾っていくのは、回りくどいですよね笑。
言ってる意味わかりますか？

あ、そっか。1年半も習ってるのに、練習の仕方を大分間違っていました。
どうすればいいでしょう？泣。

いやいやいやいや、だから見て差し上げますよ笑。
パソコン、ブラインドタッチって言っても、気持ちで、タッチの強さで、フォント変わったりしませんよね。
一回忘れてください爆。

はい、わかりました、、、再び泣。

てな具合である。

楽譜は非常に重要なツールである。
かの偉大なベートーベンが、ショパンが、ラフマニノフが楽譜を書いていてくれたからこそ、現代のピアニストは
それを弾くことができる。
ただ、楽譜は、あくまで記号だ。
楽譜に現わしきれなかった、彼らの感情、愛、葛藤、嫉妬、怒り、絶望、、、
それを、イメージしていくことこそが「情操教育」だと信じる。
「わー、間違えずによく弾けたねー。」
「ここはもっと大きく弾いてみようか。」
そんなことは、どうでもいい。
肝心なのは、どうして大きいのか、大きく弾くことで何が変わるのか、何を表現したいのか、どんな気持ちなのか、、、。
だ、か、ら、
小学生でも、未就学児でも、優しい音、乱暴な音、切ない音、あったかい音のイメージを持たせるレッスンを行っている。
あと、それを叶えるための「集中！！！！」。

はてさて、またひとつ生徒を根こそぎ頂いて、先生まで教えなきゃいけない音楽教室が増えた。

応援メッセージ、心からの称賛、誹謗中傷、脅迫まで、お待ちしています。

シェリー・アーツ音楽教室
西尾幸司

#学芸大学 #音楽教室

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