昨今の忙しさ、慣れない仕事、やめられない音楽、日曜日のちょっとした本番、、、。
あまり、体調も本調子ではないので、早めのパブロン飲んで、寝ます。

ピアニストの『技術』、本番前、どんな小さな本番でも。
ピアニストは通常自分の楽器を会場に持って行けない。
フルーティスト、トランペッター、バイオリニストとの一番の違いはそこだ。
アップライトでも、電子ピアノでも、国産グランドでもスタインウェイでもなんでも構わないのだが、それぞれの楽器を手の内に収める、個性を理解し対応していく能力が必要になる。

車でもそうだろう。アクセルの遊び、ブレーキの効き具合、ハンドルの重さ、大なり小なり全ての車で違うはずだ。

ピアノも同じ。リハーサルがなければ、一曲目で探る。鍵盤の遊び、レンジの幅、ペダルの効き具合、演奏者から右に流れる音の波。

だから、リハーサルがあって、按田さんがついていてくれる時は全てがうまくいく。
一曲目は探るものだ。さまざまな特性、特徴、個性を。言っていることわかるかな？

初めて会ったその楽器を、最大限に活かす為に、全力を尽くす。まだまだできたはずだが、、、。

ピアニストの『心理』、知らない人の中にずけずけ入って行くのは苦手だ。
お茶が飲みたいわけでも、コーヒーが飲みたいわけでもない。
じっと黙って、隣にいてくれるだけでいい。
手を握ってくれたら尚いい。

ストレスでカチカチになった身体がほぐれて行く。

弱い人間だ。みんな強ーい、尊敬する。

0218また本番らしい。
たくさんの人に聴いてもらいたいが、たくさんの人にくまなき行き渡る演奏をするつもりはない。

深い話だ。隣にいてくれるだけでいい。
#学芸大学 #ピアノ教室